クトゥルー神話?クトゥルフ神話?表記の違いについて

クトゥルフ神話の世界

クトゥルフ神話を調べていくと、実に様々な表記に出会うことになります。最初のうちは、一体どれが正しい表記なの?と困惑すると思います。私もそうでした。

本記事では、表記の違いを含めて解説をしたいと思います。

ただ、先に断っておきますが、どの表記が正しいといった議論を行うつもりはありません。その理由も含めて解説をしていきます。

結論:正しい表記は無い

最初から結論を述べてしまえば、正しい表記というのは存在しません。

ラヴクラフトの原作「クトゥルフの呼び声」で登場する神話生物は、英語で「Cthulhu」と表記されています。

ただしこれは、本来人間の発音器官では発音できないような音を無理やり文字に書き起こした場合、「Cthulhu」となるだけであって、正確な音を表現しているわけではないのです。

人間には到底近づくことも難しいような存在の名前を、人間ごときがやすやすと発音出来るはずが無いというわけですね。

そういうわけなので、「Cthulhu」を日本語訳したとしても、正確な発音の表記をすることは出来ないということになります。

日本語における表記

日本語では、以下のような表記がされます。

  • クトゥルフ神話
  • クトゥルー神話
  • クルウルウ神話
  • ク・リトル・リトル神話

もちろん、これ以外にも表記の揺れはあると思いますので、ここに挙げたものが必ずしも正解というわけではありません。

とは言え、挙げさせていただいた上3つはなんとなく分かるのですが、ク・リトル・リトルという表記はどこから来たんでしょうかね・・・?

日本でニワトリは「コケコッコー」と鳴きますが、アメリカでは「クックドゥドゥルドゥ」と鳴くのに近いと思っていただければ良いかと思います。

表記による違い

現在、日本語で「Cthulhu」を調べると、Wikipediaやgoogleの検索でも、「クトゥルフ」という表記を多く見かけます。なので、比較的新参者の私としては「クトゥルフ」が一般的な表記なのだと思っていたのですが、一昔前は「クトゥルー」がよく使われていたようです。

日本人が書いた小説や本では、「クトゥルー」の表記を使っているものが多く、「クトゥルフ」の表記を多く使い始めたのは、主にTRPGの出版物だったようです。

1974年から発売しているラヴクラフト全集でも、「クトゥルフ」の表記を使用しています。

そのため、大雑把にまとめると、一昔前の小説では「クトゥルー」を使用し、原作またはTRPGでは「クトゥルフ」を使っていたようです。

ちなみに、TRPGの書籍を作成する際に、アメリカ人の発音をテープで送ってもらって発音を確認したとかしないとか。

派閥の確認が出来る・・・かも

やや話は逸れますが、表記の違いで派閥を分けることが出来ます。※必ずしもそうではないので要注意。

「クトゥルフ」を使用する人は、主に原作またはTRPGから入った人たちが多く、ラヴクラフトの設定に近い「純正派」で、「クトゥルー」を使用する人は日本人が書いた小説から入った人たちが多く、ダーレスの設定に近い「ダーレス派」に分類されるようです。

クトゥルフ神話TRPGは、ダーレスの持ち込んだ四大元素や神々の対立などの要素は含まれていないので、原作重視になっているようです。

ダーレスの話についての詳細について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

[準備中]

興味のない人にとっては全く興味がない話だと思いますが、個人的にはラヴクラフトの「宇宙的恐怖」を中心に据えて活動していきたいと思っています。

まとめ

日本語の表記の違いはいくつかありますが、基本的に人間が発音できないような音を無理やり音にしているので、表記の揺れが存在するのは仕方ないことであり、どれが正解というわけでもない、と考えて柔軟にとらえるのが良いのかなと思います。

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