クトゥルフ2010【サプリ紹介/クトゥルフ神話TRPG】

サプリ

クトゥルフ神話TRPGには、様々な「サプリ」が販売されています。サプリとは、ルールブック本体には書ききれていない、クトゥルフ神話TRPGの遊び方を拡張するような情報が載ったソースブックです。

この記事では、「クトゥルフ2010」を紹介します。

サプリの概要

主な内容

クトゥルフ2010は、現代日本(2010年頃)を舞台にクトゥルフ神話TRPGを遊ぶためのサプリです。現代日本で遊ぶのにふさわしい職業や技能の追加、日本における組織などの設定(警察など)が掲載されています。

また、日本の怪奇スポットの情報や、クリーチャー(妖怪の類)、1945年以降の主な出来事、近年の科学的知見(DNA鑑定など)も掲載されており、データ集としても楽しめる作りになっています。

ページ数としては多くないですが、学生探索者の作成方法や、キーパーコンパニオンに載らなかった本家「Keeper’s Companion2」の記事など、密度高く情報が掲載されています。

収録シナリオ

もっと食べたい

探索者たちは、共通の友人と会食をしていたところ、友人の食欲が異常なほど多いことに気付く。気付けば、友人の体は下半身から徐々に消えていき、最後に残った口が「もっと食べたい」とつぶやき消滅してしまう。

腕に刻まれた死

とある理由で研究所を訪れた探索者たちは、所内でトラブルが発生したとして会議室に隔離される。会議室から脱出すると、所内の人間が石像化していることを発見する。

奇妙な共闘

ネット上で奇妙なウワサが流れていた。東京の地下には怪物が住んでいると。探索者たちは、このウワサに関係がありそうな事件に巻き込まれてしまう。

このサプリのオススメポイント

データが濃い

基本的にクトゥルフ神話の舞台は1920年代のアメリカが中心なので、ルルブなどにはそのあたりの情報はたくさん載っているのですが、日本で遊ぶ日本人にとっては、どうしても馴染みの薄いものになってしまいます。

そんな問題を解決すべく、現代日本のデータが多く掲載されているこの「クトゥルフ2010」を読めば、現代日本を舞台に遊ぶには十分すぎる情報が手に入ります。

怪奇スポットをクトゥルフ視点で

このサプリには、日本国内に実在する怪奇スポットが掲載されているのですが、クトゥルフ神話の視点で解釈した観点が非常に面白いです。

自作のシナリオに盛り込むも良し、怪奇スポット巡りをしても良し(※責任は取りません)。身近な世界にクトゥルフ神話が関わっているかもしれない、という発想を吸収することが出来ます。

こんな人にオススメ!

現代日本が舞台のシナリオで遊びたいKPや、シナリオ作成をしたい人にオススメです。

警察や特殊部隊の扱いも分かるので、奇妙な事件が発生したところ、探索者ではなく警察が活躍してしまった、などという物語にならずに済むことでしょう。探索者が銃を扱ってしまったがために、逮捕されてしまった・・・などというストーリーでは困ってしまいますからね。

読んでみての感想

現代日本の情報が非常に濃く掲載されているサプリだなという印象です。読んでいるだけで、想像力が刺激されて非常に楽しいです。シナリオにも名作が多いので「買う価値あり」といったところでしょう。

また、現在では「クトゥルフ2015」「クトゥルフ2020」と続編が出ていますが、「クトゥルフ2010」を基盤にしている色が強いので、続編を買うのであれば、独立して買うのではなく、合わせて入手しておきたいサプリだと思います。

まとめ

「クトゥルフ2010」は、現代日本を舞台に遊べるサプリです。現代日本を舞台に遊びたいキーパーやシナリオ作成者にオススメの一冊です。

データ集としても濃密な情報が掲載されていますので、情報収集をするための情報源としていかがでしょうか。

日本で発売されているサプリの一覧と概要は以下の記事をご覧ください。

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