クトゥルフ神話TRPGには、様々な「サプリ」が販売されています。サプリとは、ルールブック本体には書ききれていない、クトゥルフ神話TRPGの遊び方を拡張するような情報が載ったソースブックです。
この記事では、「キーパーコンパニオン」を紹介します。
サプリの概要
主な内容
「キーパーコンパニオン」は、アメリカで発売された「Keeper’s companion」と「Keeper’s companion2」の中から、情報を抜粋して作られたサプリです。このサプリには、クトゥルフ神話の世界に登場する「もの」に関する情報が多く載っています。
魔導書やアーティファクトなどの説明として、どのような背景があるのか、どういった効果を持つのかなど詳しく解説されています。
また、異界の種族やクリーチャーについて少々、そして、異界の種族が作った科学技術的アーティファクトについて解説されています。
そして、目玉の一つである「KPスクリーン(6版)」という付録が付いてきます。これは、キーパーをやる際に押さえておきたい要点が載ったスクリーンです。
収録シナリオ
収録シナリオは無し。
このサプリのオススメポイント
キーパースクリーン(6版)
サプリの内容もさることながら、付属のキーパースクリーンに心を惹かれます。キーパーに慣れている人なら問題ないですが、初心者キーパーにとっては心強い味方となってくれるでしょう。
セッション中にルルブをペラペラめくるのは大変ですから、キーパーをやる上で重要な要点がまとめられたキーパースクリーンは、非常に有力なツールです。
多くの魔導書情報
例えば、遊ぼうとしているシナリオに魔導書やアーティファクトが登場した際に、それらをどのように扱えば良いのか悩む場合があるでしょう。そういったときに、このサプリがあれば詳細な情報を得ることが出来ます。
ネクロノミコンなどの有名どころはルルブにも掲載されていますが、キーパーコンパニオンには少々マイナーな魔導書なども載っています。そのため、シナリオを作成する場合、ネクロノミコンだけに頼らないシナリオ作成の参考にできるでしょう。
こんな人にオススメ!
まずは、初心者キーパーにオススメします。理由は前述していますが、キーパースクリーンが付いてくるからです。自立するように作られているので、セッション中にすぐに要点を確認することが出来ます。
また、シナリオ作成者にもオススメ出来ます。シナリオ中に様々な魔導書やアーティファクトを登場させたい場合に、どういった登場をさせれば良いのか、効果を含めて確認することが出来ます。
読んでみての感想
個人的には、クトゥルフ神話の世界観に浸るための図鑑として有用だなと思いました。当然ですが、自分の知らなかった魔導書やアーティファクトの情報も多く掲載されているので、知識を増やすことが出来ます。(プレイヤーとして遊ぶには、知識は少ない方が楽しめる場合もありますが・・・)
各種魔導書の、原本や写本についての経緯や歴史も載っていたりして、魔導書を背景から理解することが出来ます。特に、シナリオ作りをするならば、魔導書の背景を把握しておくことで、より深みのあるシナリオを作ることが出来るのではないかと思います。
とあるアーティファクトについて、ネットで調べても良く分からなかったのですが、キーパーコンパニオンには分かりやすく理解できたので、重宝しているサプリです。
まとめ
キーパーコンパニオンは、魔導書やアーティファクトの情報が載った、キーパー向けのデータ集です。
KPスクリーンが付いてくるので、初心者キーパーにはオススメです。また、シナリオに魔導書などを登場させたいシナリオ作成者にとっても有用な情報源となるでしょう。
サプリの中ではお安めなので、上記に該当する方はぜひ購入をオススメします。
日本で発売されているサプリの一覧と概要は以下の記事をご覧ください。